クルーグマンにしろスティグリッツにしろ、アベノミクスに
対する評価は変化している。
財源の捻出の手法としてはアリだったのだろうが、「供給側」の
構造改革という動機がダメだったということだ。
未だに第3の矢が不十分で、規制緩和すれば新たなイノベーション
が生まれると言ってるエコノミストやマスコミもいるが、
非正規を正規社員に回収するほどの大企業がこれから生まれる
なんてことはあり得ない。
近代化は労働力を必要としなくなるだけのことだ。
「需要側」を喚起する政策を取らなければ経済が再生することは
ないというのは、クルーグマンもスティグリッツも、もう分かって
いるはずだ。
日本の事情に少し疎かっただけだろう。
「保育園落ちた、日本死ね」が実は核心を突いていて、これを理解
する感覚がない限り、日本経済の復活はない。
自民党が選挙対策で、女性票の流出を防ぐために、大慌てで
待機児童に関する政策を取り繕う様子を見せても、選挙が終われば、
元の木阿弥になるだけ。
あの男尊女卑の性根が抜けない自民党では、少子化の根本解決の
方法に気付くことはない。




















